お葬式もしないお墓も建てないというように、簡略化してきた現代では、納骨も簡単にできないかと考える人がいます。お墓を探すことが煩わしいとさえ思うようです。
とにかく簡単に納骨を済ませる方法
(1) 0葬(ぜろそう)
0葬とは、火葬場で遺族が遺骨を一切受け取らず置いて帰り、火葬場に遺骨を処分してもらうことです。
処分するといっても捨てるわけではありません。遺族が持ち帰らずに置いて帰った遺骨が、どのように処分されるかというと、火葬場によっても違いますが、例えば、”果樹園に撒く”要するに散骨です。お寺のお墓に埋葬するところもあれば、”慰霊塔に埋葬する”ところもあります。
0葬は遺骨を粉末化する必要があるので、全国の火葬場がこの0葬を行っているわけではありません。西日本の火葬場では比較的0葬を行ってくれますが、関東では一部の火葬場でしか行われていません。
(2) 骨佛(こつぼとけ)
納められている遺骨10年分を一つにまとめて、骨仏(阿弥陀如来像)を作り供養することです。
全国に約13のお寺で、骨佛が作られています。
(3) 送骨(そうこつ)
ゆうパックでご遺骨の入った骨壺を霊園や寺院に郵送し、永代供養してもらうサービスことです。
送骨を申込むと、送骨梱包キットが送られてきます。遺骨の入った骨壺を段ボールに入れ、その周りを同包されている保護素材で包んで送るだけです。送り状は着払い伝票に宛先印刷済みで同包されているので、手間なしです。
色んな配送サービスがありますが、お骨の取り扱いがあるのは、ゆうパックのみです。
もっとも簡単な納骨はどれ?
0葬、骨佛、送骨、どれも簡単に納骨できそうですね。しかし、0葬はできる火葬場が限られてくるので事前に火葬場に問い合わせるという手間があります。そして、骨仏はどこのお寺が骨仏をしているかは調べればすぐにわかることですが、実際に利用するときには、お寺に行かなければならず、とても手間がかかります。
このようなことを考える、送骨はとても簡単にできる納骨方法ではないでしょうか?
ゆうパックで送るだけですから。