納骨問題
とても仲睦まじいご夫婦でした。旦那様が先に旅立たれ、寂しくなった奥様はどうしてもそばにいたくてお骨を分骨し、手元供養していました。
手元供養の小さな骨壺を残したまま逝った母
父が亡くなった時、お墓は建てませんでした。母が手元供養を希望したので、骨壺に収めた遺骨は自宅に安置していました。しかし、そんな母も亡くなり実家には、父と母二つの骨壺が残されています。
息子である私は独身です。この先、お墓を建てる予定はありません。墓守をしてくれる人がいないからです。
父と母のお骨の入った骨壺。手元供養ではなく、どこかに納骨したいのですが...
お墓以外の納骨方法
核家族や少子高齢化など家族のカタチが変わりつつある現代では、お墓に入る以外の方法、お墓に入らない樹木葬や散骨、納骨堂を利用する人も増えています。どれを利用したからといって良いも悪いもなく、肝心なことは供養したいという気持ちですよね。
納骨方法(1) 永代供養墓
霊園でも永代供養墓はありますが、基本的には寺院。承継を必要としない合葬墓です。一定期間は個人で供養し、のちにたくさんの人と入る合葬になるタイプもあります。
納骨方法(2) 納骨堂
民営納骨堂、公営納骨堂、寺院納骨堂とあり、お墓を建てるときとは違い納骨堂の場合は檀家になる必要はありません。納骨堂のタイプも色々とあり、仏壇式・ロッカー式・自動搬送式などと呼ばれ室内にあります。
納骨方法(3) 樹木葬
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【供養の種類】樹木葬
樹木葬とは!? 樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとす ...
納骨方法(4) 散骨
散骨場所は陸・海・空ですが、好きな場所に勝手に散骨していいわけではありません。自治体によっては条例が制定されているので、散骨を専門に行っているところもあるので、そこを通したほうがいいと思います。
上記のように、お墓以外の納骨方法はいくつもあります。
手元供養してきたお骨も、新しく加わったお骨と一緒に納骨することも可能です。
今は、後を見てくれる人がいないと不安ならば、ご両親を永代供養するのもいいのかもしれません。
新しい供養のかたち
跡継ぎがいない、お墓を建てるお金がない、お寺との付き合いが面倒というようなことから選ばれるようになった送骨という永代供養。
この方の場合も、承継者がいないということなので、送骨というカタチで永代供養をすることで亡くなられたお母様も安心できると思います。
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送骨とは?
送骨について 【そうこつ】と読みます。 送骨とは、お寺や霊園 ...