遺骨を捨てるとどうなる!?
お骨の納め先に困ったとしても、遺棄してはいけません。
遺骨を捨ててしまうと、刑法 第190条の「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。」により、罰せられます。
お骨は【一般墓・納骨堂・樹木葬・合祀墓・散骨・手元供養】へ
安置場所に困った遺骨でも、ちゃんと納骨しましょう。遠い親戚の遺骨、別れた旦那の遺骨、親の再婚で血の繋がりがない義母の遺骨、仲たがいした兄弟の遺骨、ネグレクト親の遺骨...色んな複雑な理由から、捨てたくなる遺骨だとしても、本当に遺棄してしまったら犯罪者になってしまいます。
本当に捨てるなんてしないってば!
しかし実際に、駅のコインロッカーに放置したり、電車の吊戸棚に置きっぱなしにしたり、スーパーのトイレにわざと忘れて行く人もいます。
火葬場が特定されてしまうから、マズイと思っているんでしょう。
捨てようと思って置いていった確信犯です。
どんなに受入れきれないお骨でも、人道に反することはやめておきましょう。今時代、街のあちこちに防犯カメラがついています。どこで誰が見ているかわかりません。置き去りにされた遺骨は、遺失物として警察に届けられ、調査されます。困っているあなたが犯罪者になる必要はありません。
できる限り費用を抑えた遺骨の行き場所はあるものです。
(1) 遺骨を捨てずに【一般墓】へ
一般的な供養の仕方である寺院墓地・公営霊園・民営霊園などに建てるお墓に納骨します。
遺骨の行き先として、一番お金がかかる方法です。
● 墓石代の300万円
● 霊園や寺院の年間管理料3,000円~20,000円(高くて)
● お墓を建てる区画の使用権である永代使用料5万円~200万円(地域によってかなり差があります。)
全て合わせると、数百万円ものお金が必要になります。
捨てたいと思っているほどの遺骨なので、一般墓を建てる考えはないと思います。
(2) 遺骨を捨てずに【納骨堂】へ
納骨堂は、寺院納骨堂・公営納骨堂・民営納骨堂の3種類あり、現代ではお墓は建てずに納骨堂に遺骨を納める方が増えています。 納骨堂について 納骨堂とは、遺骨を入れた骨壺を安置しておく部 ...
納骨堂とは?
納骨堂も一般墓と同じで、立地や納骨堂の種類によっては金額に大きな差がでます。
捨てたいと思っているほどの遺骨なので、納骨堂に持っていくこともまた、考えていないと思います。
(3) 遺骨を捨てずに【樹木葬】へ
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【供養の種類】樹木葬
樹木葬とは!? 樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとす ...
樹木葬は個別だと100万円を越すところもありますが、集合型や合祀型の場合は、数十万円です。
撒くだけなら...と思うでしょうが、樹木葬は意外とお金がかかりますし、撒いていい場所かどうかの判断もつけられないので、専門の会社に任せる必要があります。
(4) 遺骨を捨てずに【合祀墓】へ
複数の人の遺骨を一緒に納骨するお墓を合祀墓(ごうしぼ)と言い、永代供養墓とも言います。永代供養で後継ぎがいなくても安心できることから、承継する人がいない方がこの合祀墓を選んでいるようです。
合祀墓は永代供養になるので、管理していく必要がなく良いかもしれません。
(5) 遺骨を捨てずに【散骨】へ
火葬した遺体を粉末に状にし、陸や空、山中に撒くことを散骨と言います。地域によっては、自治体で決まり事がある事があるので、自分勝手に好きなところに撒くのは控えたほうが良さそうです。 海洋散骨とは!? 海洋散骨とは、海に遺灰をまくことです。あの ... バルーン宇宙葬とは!? 遺骨を粉末にした遺灰をバルーンの中に ...
【供養の種類】海洋散骨
【供養の種類】バルーン宇宙葬
散骨費用は数十万円します。
散骨も専門の会社に任せる必要があり、面倒だと思うでしょう。
(6) 遺骨を捨てずに【手元供養】へ
ご自宅にお骨を安置することや、ペンダントなどに加工して身に着けることを手元供養と言います。 手元供養とは!? 手元供養とは、故人のご遺灰やご遺骨の一部、 ...
【供養の種類】手元供養
困った遺骨を自宅に安置なんてしませんよね。
困った遺骨はここへ
なんで私が持ってなきゃいけないの!?というように、困った遺骨を預かる羽目になる事も...
もちろん、お墓を建てるなんてそんなお金も出したくない。かと言って、捨ててしまえば犯罪者になってしまいます。遺骨の行き場がなくて困ったときは、【送骨】というサービスを利用されてみてはどうでしょうか。送骨は合葬で永代供養にもなるので、後が楽です。
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送骨とは?
送骨について 【そうこつ】と読みます。 送骨とは、お寺や霊園 ...